懸念を伝える相手に、また「荒唐無稽」と返すのか。

新潮45』 2014年3月号 対談「公立図書館は無料貸本屋ではいけない 林真理子×樋渡啓祐」より
(太字部分は同記事より引用)

対談の最後。
今後、CCCが参加した図書館や安易な取り組みが増え、
他の地域でとんでもない仕組みが導入され広がるのではないかと不安を示す林氏に対して、
懸念を伝えるのも作家の役割と思う、と市長は話している。

  日本ペンクラブとか、日本文藝家協会とか、
  そういうところで、ぜひ積極的に声を挙げていかれるべきだと思います。

日本文藝家協会日本書籍出版協会は、武雄市図書館について提言や質問書を出しているが、
この対談中、その件については一切触れられていない。

日本文藝家協会は、2012年9月に提言をまとめ、各都道府県の教育長あてに送付している。

日本文藝家協会「図書館業務の民間委託についての提言」(2012年9月18日)
 http://www.bungeika.or.jp/pdf/20120918_1.pdf

佐賀新聞日本文芸家協会武雄市図書館の運営委託に苦言」(2012年9月20日
 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2289501.article.html

これに対する市長ツイートは、「荒唐無稽」の一言だった。
 https://twitter.com/hiwa1118/status/248416216618786816


日本書籍出版協会は、2013年3月に武雄市に質問書を提出。

日本書籍出版協会武雄市図書館に関する質問書」(2013年3月4日)
 http://www.jbpa.or.jp/pdf/documents/takeo20130304.pdf

佐賀新聞日本書籍出版協会武雄市長に質問書」(2013年3月6日)
 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2412166.article.html

武雄市facebookに掲載された回答の全文(2013年3月8日)
 https://www.facebook.com/media/set/?set=a.616871208338954.1073741830.194839810542098&type=1

佐賀新聞武雄市長が出版協に回答 市図書館問題」(2013年3月9日)
 http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.2415824.article.html

そして、これに対する市長のツイート。
 https://twitter.com/hiwa1118/status/309264291721277440


この2つの団体に限らず、誰かが、ほかの団体が、懸念を示すたび声を挙げるたび、
「荒唐無稽」だの「何をいまさら」だのと返さずにいられない様を見かける……ような気がするんだがな。