「僕らの調査」によると、近隣書店への影響はない、ということらしい。
『新潮45』 2014年3月号 対談「公立図書館は無料貸本屋ではいけない 林真理子×樋渡啓祐」より
(太字部分は同記事より引用)
林氏から地元の本屋への影響を問われ、
「真横にあるショッピングセンターの中の本屋」については、逆に売り上げが伸びたと発言。
近隣書店の売り上げが落ちていることについては、図書館のリニューアル前から落ちていたと断言。
朝日新聞で、近隣書店の売上げが前年同月比で約五%落ちていると書かれたことについては、
僕らが調査した限り、その前から既に五%くらいずつ落ちている。
つまり、図書館がリニューアルした後も、もともとの落ち方とあまり変わっていないということ。
そして、図書館の蔦屋が近隣書店から客をとったわけではない、という論を展開。
……そうだったんでしょうか、武雄の書店のみなさま?
新刊書を六ケ月間は貸し出さない、という声をあげて欲しいという林氏の提案に対し、市長は大賛成と返している。
しかし、「それはこの図書館でも……?」と問われると、
「いや、この図書館は正確に言うと、僕の所有物ではないんです。
責任逃れするつもりはないんですが、ここは本来、教育委員会の管轄なんですよ」と、
この対談自体が「実は越権行為」であると話す。
僕の言っていることと図書館のやっていることが違うのは、
法律がそうなっているからであって、どうかお許しいただきたい。
一人の政治家として、貸し出し猶予は絶対必要だと思うと語り、
「僕がそう言えば、図書館も少なからず影響は受けるでしょう」と、この話題を締めている。
実は越権行為、か。