真っ当な人ではない「生活保護予備軍のような人たち」は、「一掃された」のか。

新潮45』 2014年3月号 の対談 「公立図書館は無料貸本屋ではいけない 林真理子×樋渡啓祐」を読んだ。
そのうち図書館で読もうと思っていたが、本記事について気になるツイートもあったので、購入することに。

新潮45』 2014年3月号 p97 「対談:公立図書館は無料貸本屋ではいけない 林真理子×樋渡啓祐」より(太字部分は同記事より引用)

記事中、「おんや?」という箇所は多々あるものの、まずは「生活保護予備軍のような人たち」という呼び方について。
以下は、樋渡市長の発言。

  七年半前の武雄市図書館は、一年三百六十五日のうち、九十五日も休んでいたんですよ。
  しかも夕方六時には閉まるとなれば、仕事をしている人は行けない。
  生活保護予備軍のような人たちが毎日開館から閉館まで席に陣取って、
  真っ当な人たちが来なくなっている図書館の姿に、すごく危機感を抱きました。


市長による「生活保護予備軍のような人たち」というレッテル貼りで思い出したのは、
昨年の武雄市議会9月定例会での一般質問。
https://www.city.takeo.lg.jp/shisei/shigikai/201309/20130910.pdf (p166〜167)

以下、Ustreamより。
http://www.ustream.tv/recorded/38533411

 松尾議員
  もう、今、いい意味で新しくなってですよ、おりづらい雰囲気になったんじゃないかなと、
  おしゃれでね。まあ、恐らくですよ、新しい図書館になることでですよ、
  ああいう人たちは一掃されたんじゃないかなというふうに思うわけでございます。
  (議場内から笑い声)

 樋渡市長
  図書館の利用目的と違うね、ことをされていて、
  一般の方が、こう入りにくいっていうことを言われてたんで、
  そういう意味で今回ね、非常に、一般の方々がより入りやすくなったと、いうことで、
  私はその部分については非常に評価をしております。


Ustreamで「一掃された」という言葉を聞いたとき、本気でぞっとした。
しかも、その発言に対して楽しげな大きな笑い声が起こる。
仲間内の雑談ではなく、場は市議会だ。

市長の『新潮45』での発言どおり、改装前の武雄市図書館は、
生活保護予備軍のような人たちが毎日開館から閉館まで席に陣取って、
真っ当な人たちが来なくなっている」ような図書館だったのか。

最後に、次のような武雄市民のツイートもあることを紹介しておきたい。
https://twitter.com/wataridori9/status/421970155434827776